第二可算空間,リンデレフ空間


定義

$X$を位相空間とする.

  1. $X$が高々可算な開基を持つとき,$X$は第二可算公理を満たすという.
  2. $X$の任意の開被覆$\{U_i\}_{i\in I}$に対して,その高々可算な部分集合が再び$X$を覆うとき$X$はリンデレフという.

命題

可算選択公理を仮定すると,第二可算公理を満たす位相空間はリンデレフである.

証明

topospaces.subwiki.org
証明は↑による.
$\{B_n\}_{n \in \mathbb{N}}$を位相空間$X$の可算な開基とし,$\{U_i\}_{i\in I}$を$X$の開被覆とする.各$B_n$に対し,$B_n\subset U_j$なる$j$が存在する場合は$U_n\colon=U_j$とし,そうでないなら$U_n\colon=\varnothing$と定義する.族$\{U_n\}_n$が$X$を覆うことを示そう.$x\in X$のとき,$x\in B_n \subset U_i$となる$i$, $n$を$i$, $n$の順に選ぶ.$U_n$は$U_i$と一致するとは限らないが少なくとも$\varnothing$ではなく$B_n$を含むので,$x\in\bigcup_{n'}U_{n'}$が分かる.$\square$

族$\{U_n\}_n$を取るところで可算選択公理を使った.